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F1 マレーシア GP 2008

マレーシアGP決勝:ライコネンが今シーズン1勝目を飾る! (GPUpdate.net)

灼熱のセパンはライコネンが危なげない走りで今季初勝利。散々だった先週末とは打って変わって理想的なグランプリになりました。ファーストスティントは 2 位にきっちりつけてインラップでペースを上げ、ピットアウト時に交わすという往年のミハエルを見るような走りは、既に彼の勝ちパターンになりましたね。
チームメイトのマッサはポールポジションながらライコネンにトップを譲った(奪われた)あとに単独スピンで自滅。オープニングラップの 1 コーナー突入の際にも強くライコネンを牽制していましたが、勝つつもりで無茶をしすぎたのではないでしょうか。まあ、このへんの弱さがマッサだなあ・・・というところで、フェラーリがトロロッソからヴェッテルを引き抜いて、2009 年のマッサの契約を破棄してヴェッテルをセカンドドライバーに据えるなんていう噂も飛び交っていますが、この調子だと本当にそうなりかねませんね。


BMW は 2 戦連続の表彰台。今回はクビサの力強い走りが印象的でしたが、6 位ながらファステストラップを記録したハイドフェルドもなかなか。そろそろセカンドグループの先頭ではなくて「3 強」という表現をしたほうが良いのかもしれません。
惜しくも表彰台を逃したトゥルーリは、例によって軽タンで予選順位だけ狙ってきたのかと思いきや決勝でも悪くないペース。4 位はかなり久しぶりでは?この好調は、もしかしたらラルフが抜けてマシン開発の方向性が定めやすくなったこと(ラルフとトゥルーリのマシン特性の好みが全く違ったことは、あまりにも有名)も影響しているんですかね。スタートでズルズル順位を下げてしまう失態は犯したものの、マシン性能が拮抗している今季は予選順位が物を言うことが、証明された結果になりました。

マクラーレンはセカンドロウだったところ、Q3 の最後でハイドフェルドのアタックラップを妨害したペナルティでともに 5 グリッド降格。コヴァライネンはマッサ脱落の利を拾ってポディウムを獲得したものの、ハミルトンはギリギリのところでトゥルーリを攻略しきれずに 5 位フィニッシュ。あと 2 秒あればファイナルラップまでにトゥルーリを交わせていたはずなので、1 回目のピットでロスした数秒と 2 回目のピットでロスした 2 秒で 1 ポイントを失った結果に。この 1 ポイントが終盤のチャンピオンシップで効いてくることはハミルトンもチームも身にしみて分かっているでしょうが、果たして。

開幕戦で好調だったウィリアムズは今回突然の失速。前戦でのクビサへの追突で 10 グリッドダウンのペナルティを受けていた中嶋一貴にはがんばってもポイント獲得の目はないことは見えていましたが、ロズベルグも予選 16 位→決勝 14 位(グロックとの接触もありましたが)という失望の結果に。今季は中団の戦力が拮抗しているだけに、ちょっとしたマシンとサーキットの相性・セッティングの差・予選におけるタイムアタックのタイミングなどが大きく明暗を分けるということがよく分かりました。

HRF1 はノーポイントながら 2 台完走の安定したレース。バリチェロはまたピットレーンでの速度違反でドライブスルーペナルティ(´д`)。
SAF1 も 2 台揃っての完走。最後尾スタートかつトラブル(タイヤのパンク)を抱えて最下位となった一樹を除けばボトムフィニッシュですが、今のこのチームにとっては完走できただけでも「結果」でしょうか。

ということで、今季は「何もなければ」フェラーリ優位ながら、マクラーレンも決して侮れない(特にコヴァライネンが戦力になっている)こと、セカンドグループがグランプリごとに激しく順位を入れ替えそうなことが徐々に見えてきました。次は 2 週間後のバーレーンですが、この 2 週間の間に各チームがどの程度アップデートを入れられるか。フェラーリ以外はどこも高い信頼性を持っていそうなので、各チーム予選をどう組み立ててくるかがカギになりそうです。

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