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F1 オーストラリア GP 2013

オーストラリアGP決勝:優勝はライコネン、2位アロンソ、3位ヴェッテル – GPUpdate.net

予選 Q2 以降が日曜日に順延となって慌ただしいレースになった開幕戦オーストラリア GP。予選は 1 回目のアタックで圧倒的なタイムを記録したヴェッテルがそのまま PP、例によって楽勝の展開か…と思いきや、決勝は去年までのレースとはちょっと違いました。スタート直後こそヴェッテルが逃げを打ったものの、RB9 はスーパーソフトタイヤのタレが他チームより大きく、逆にフェラーリのマッサ・アロンソに追われるレースに。これは、アンダーカットしてアロンソが逆転する流れもあり得るか…と思ったら、出てきたのは何とロータスのライコネン。他チームより少ない 2 ストップ戦略を見事に的中させ、復帰後 2 勝目を開幕戦優勝で飾りました。

ロータス E21 のタイヤへの優しさは特筆すべきもので、ライバルは 5 ラップ目から順次タイヤ交換に入る中、10 周→25 周→23 周というロングスティントをうまく機能させ、最後は特に危なげもなくトップチェッカー。ファステストラップを記録するおまけつきで(終盤に追い上げられたからペースを上げた、というのが実情らしいですが)、完勝と言って良い内容でしょう。
とはいえ、この結果はアルバートパークというサーキットの特性と降雨後というコンディションに助けられた部分は大きいと思います。予選での「一発の速さ」が圧倒的な RB9 に純粋な速さで勝っているとは言い難いので、路面状況のより良いパーマネントサーキットではまた状況は違ってくるでしょう。が、一昨年~昨年のザウバーのような「タイヤに優しく、セットアップや戦略の幅を広く取れるマシン」という特長は、昨年以上にタイヤのライフが厳しくなった今季においては有利に働く可能性は高い。ライコネンが今後も複数回優勝し、チャンピオンシップ争いに去年以上に絡んでくるという展開は、大いにあり得るのではないでしょうか。


2 位のアロンソは、勝てなかったまでも「アロンソらしい」レースの組み立てで最大のライバル・ヴェッテルの前でチェッカーを受けられて御の字でしょう。今年は最初からマッサの調子も良いようで、うまく援護射撃を受けられれば昨年以上にチャンピオンシップを優位に運べるはずです。まあ、今回のレースは序盤でアロンソの前を走り、ヴェッテルを追いかけていたマッサをもっと戦略的に動かせていれば、また違ったリザルトがあったかもしれませんが、それでも開幕戦で 2-4 フィニッシュというのは満足できる結果なのではないかと。
他のチームでは、ハミルトンを迎えたメルセデスが今季は開幕からマシンの仕上がりが悪くないようで、昨年のように失速しなければチャンピオンシップをかき回す存在になりそうな気もします。まあ、今年は昨年の W ダクトのような独自のトリックデバイスを使っていないようなので、真っ当な開発を続けていれば、ハミルトンとの相乗効果はあり得そう。マクラーレンはイマイチぱっとしないレースでしたが、大きくモディファイしたエアロとフロントプルロッドサスペンションが熟成されてくるまでの間は苦しそう。速さが出てくるのは 5 月のヨーロッパラウンドからだと思いますが、マシンの仕上がり以上に新加入のペレスがバトン以上にぱっとしなかったのが気がかりです。昨年までなら、スタイルの違うバトンとハミルトンがサーキットごとに浮き沈みして結果的にバランスが取れていたのが、今季はどちらもタイヤに優しいドライバーなので、ダメなときはどちらもダメ、となる可能性が高いですしね…。

でも、Q3 まで観た時点では「今年は去年以上の接戦と言われていたけど、こりゃあヴェッテルが独走しちゃうんじゃないか?」とまで思いましたが、やっぱりトップ 5 は接戦になりそうです。まだまだ全体的な勢力図は明らかになったとは言えませんが、すぐ来週のマレーシア GP も楽しみです。

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