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PANCAKE 16mm

PANCAKE 16mm

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

E 18-55mm に続いて、NEX 用のパンケーキレンズ E 16mm F2.8 の作例をいくつか載せてみます。

このレンズ、モノ自体からの「これは撮れそうだ」というオーラが今ひとつ漂ってこないので、このレンズを使って撮ることの悦び(別名「レンズに撮らされている状態」とも(ぉ))はあまり感じられませんが、普通によく撮れるレンズではあります。

16mm というと 35mm 換算では 24mm 相当。APS-C 用のレンズとしてはかなり広角な部類に属する上、コンパクトな筐体なこともあって光学性能はそこそこといった印象。開放で撮ると周縁部にはけっこう流れがあり、流れ具合でいいうと 24~28mm 始まりのコンデジのレンズかと思うくらいの瞬間もあります(絞ればそれなりに改善される)。でも中央部はシャープでボケも当然コンデジよりも大きいので、構図がハマればレンズ交換式カメラらしい雰囲気の画が得られます。

PANCAKE 16mm

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

EOS 30D を買った当初はスナップ中心で撮るつもりで広角系のレンズから揃えていったんですが、最近すっかり望遠病で 50mm(75~80mm 相当)より短いレンズで撮ることがほとんどなくなってしまったので、ここまで広角になるとどう撮っていいか分からず、ちょっと使い方が難しいレンズではあります。GR DIGITAL をきちんと使えている人なら NEX とこのレンズだけでスナップできるでしょうが、私はたぶん 18-55mm をメインで使いつつ、構図によってときどきこのパンケーキレンズを出してくるという使い方になりそうなので、そういう意味ではちょっと持て余してしまうかも。


PANCAKE 16mm

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

そんな感じで試行錯誤しつつ、とりあえずの解として見出したのは「メインの被写体を中央に大きめに入れると、広角感や立体感が出つつ主題が際立つ」ということ。広角だと引いた視点でフラットに撮れてしまいがちですが、レンズのパースペクティブを積極的に活かしてやるほうが面白い画になります。
ということでこのレンズを楽しむには「メイン被写体にはできるだけ寄る」が鉄則ですね。ただ何も考えずにこの鉄則を守ると日の丸構図ばかりになってしまうので、主題の配置には工夫したいところですが、あまり端に寄せると今度は画像が流れてしまうので、難しいところ。

PANCAKE 16mm

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

この鉄則をベースにいろいろ撮ってみたところ、(ここには掲載しませんが)娘をこのレンズで撮っていて、画角的にかなり近い距離で撮影する必要があることで娘との距離感が必然的に縮まることに改めて気づきました。
最近長めのレンズ(85mm とか 70-200mm とか)でちょっと離れた距離から撮ることが多かったせいで忘れていましたが、昔は子どもを撮るときにはよく EF28mm F1.8 とかコンデジのワイド端で近距離から撮っていたので、その頃の感覚を思い出しました。ああ、親子間の距離ってこうやって開いていくんだなあ・・・としみじみ思った(違。

PANCAKE 16mm

[ Sony NEX-5 / Sony E 16mm F2.8 ]

最後はおまけ、オート HDR(露出アンダーと露出オーバーの 2 枚の写真を撮影してカメラ内で合成し、適正露出の画像を得る機能)を試してみた写真。
完全に日陰になっている木の幹にちゃんと表情が出てきているのがオート HDR の効果ですが、もともと適正露出だったであろう部分を見るとなんだか平坦な描写になってしまっていて、個人的にはあまり好みではありません。特に夏場はコントラスト高めで撮った方が雰囲気が出るとか、今までこういう「逆光なのに全てが適正露出」という写真を見たことがないから脳が違和感を覚えているとかいったところが理由なのでしょうが、私はあまりこの機能は積極的に使わないかなあ・・・。もう少しマイルドめに HDR をかける設定も欲しいところです。まあ、オート HDR 撮影時には必ず HDR をかけない画像も記録してくれるので後から好きな方を選択すれば良い話だし、こだわるならば HDR あり/なしの画像を自分で別途合成しても良いので、「逆光ならとりあえずオート HDR で撮る」という使い方もアリだと思います(でも、オート HDR 撮影時は RAW 記録できないので、どちらを取るかという二択はある)。

とりあえず今日のところはそんな感じ。この土日はほぼパンケーキ縛りで撮影していたので、撮影中は脳のいつもと違う部分を使っていたようなもので、いろいろと刺激になりました。望遠病のリハビリも兼ねて、しばらくこのパンケーキレンズで練習しようかな。

コメント

  1. なかむら より:

     はじめまして、こんにちは。

     昨日買ってきて、16mmに交換したとたん、えぇ〜 orz、状態でしたが、上手に使いこなされてますね。やっぱり道具じゃなくて腕なんだなぁと恥じ入る次第。

     こちらの絵で、ちょっと元気になれました(笑)。

  2. B より:

    はじめまして。ありがとうございます!
    基本的に自己満足で撮って載せてるだけの写真なので、誉められると調子に乗ります(笑。

    私もここしばらく望遠系ばかり使っていたので、
    黙っていると構図にいろんな要素が入ってきてしまうここまでの広角レンズはちょっと持て余すかなと思いましたが、いろいろと試行錯誤のし甲斐がある画角だと思いました。
    とはいえ私もまだまだ試行錯誤中ですが、とりあえず「被写体にできるだけ寄る」が正解に近づくコツっぽいですよ。お互いがんばりましょう(^^;

  3. del より:

    このエントリだけトラバできないようママン

  4. B より:

    なぜかトラバオフ設定になってました・・・。
    なおしました(´д`)。

  5. del より:

    やっほー

  6. Parallax より:

    Niigata Stroll #10

    [ CANON EOS Kiss Digital N | SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC ] ワイド端18mmって広いねーなんて思い…

  7. Parallax より:

    Niigata Stroll #11

    [ CANON EOS Kiss Digital N | SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC ] 撮るのはやっぱり人の面白さ。だけどそう…

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